発酵食品「酒粕」の驚くべき健康効果

*本記事にはプロモーションが含まれています。
酒粕 健康食品 その他

酒粕は健康長寿を目指す上で最強の食品であることをご紹介したく、記事にしました。

風味に独特のクセがあるため、あまり普及していませんが、この記事を読んで、興味を持たれた方はぜひ食べてみてください!

スポンサーリンク

本記事の要点

  • 酒粕は栄養の宝庫
  • 酒粕にはめちゃくちゃ多くの健康効果がある(下図)

酒粕とは?

酒粕は日本酒造りで出てくる副産物です。

米、米麹、水を仕込み、酵母で発酵した「醪(もろみ)」を濾した際の液体部が日本酒で、固形部が酒粕になります。

個人的には、副産物だからか、「酒“カス”」と名付けられている時点で損しているなと感じています。

決して“カス”ではありません。栄養の宝庫で、めちゃめちゃ多くの健康効果があります

酒粕の栄養成分、健康効果

基本的な栄養成分

食品成分データベース1)で、酒粕と白米ご飯の成分含量を比較した表がこちらです。

たんぱく質は約6倍、食物繊維は約17倍、ビタミンB2は約26倍、ビタミンB6は約47倍、葉酸にいたっては約56倍酒粕の方が高いのです。

麹菌や酵母の発酵過程が加わることで、様々な栄養成分が出てきたり、増えたりするわけですが、他に注目すべき成分の一つがレジスタントプロテインです。

注目すべき成分:レジスタントプロテイン

レジスタントプロテインは食物繊維と同様の機能を示す成分で、以下のような効果が報告されています。

  • 脂質代謝改善効果
  • コレステロール胆石形成抑制効果
  • 肥満抑制効果
  • 腸内環境改善効果

その他の健康効果

酒粕には、血圧降下作用、肝障害抑制効果なども報告されており、多様な健康機能性の相乗効果によって、「肌のキメが整う」といった美容にまで良い影響をもたらします2)

また、酒粕に対して、「体が温まる」というイメージを強く持たれている方も多いと思いますが、そのイメージについても、科学的に確認されています3)。アルコールを除いた酒粕で確認されているので、アルコールのおかげで体が温まっているわけではないということもポイントです。

冷え性に悩む女性の方には特に嬉しい効果ではないでしょうか。

酒粕の健康効果:鬱病や老化、脳機能にまで!?

酒粕は老化抑制や脳機能の活性化という健康長寿の鍵となるような健康効果まで有している可能性が示されつつあります。

酒粕には、醸造に用いられる酵母の菌体が多く含まれています。特に日本酒用の酵母はS-アデノシルメチオニン(SAM)という成分をたくさん蓄えることが知られています。

SAMには、気分改善効果や抗肝機能障害効果, 抗関節炎効果などがあり、鬱病の改善効果も報告されています。

酒粕には、SAM、葉酸、ビタミンB6、ポリアミン、グリセロホスホコリン、アグマチンといった老化や脳機能との関連の深い成分が含まれていることから、動物実験やヒト試験が行われており、酒粕の老化抑制や脳機能活性化効果が立証されつつある状況です4)

ただの長寿ではなく、“健康長寿”を目指す上で、酒粕は最強の食品です。

酒粕の課題

結局、酒粕をおいしく食べる方法がないということが問題なのだろうと思います。

誰か甘酒、粕汁以外の食べ方考えて下さい!

あと、酒粕にはアルコールが含まれているから健康食品として扱いづらいというのも大きな問題なのだろうと思います。

ただ、その点については、パウダー化された酒粕が販売されていて、これならアルコールも水分と一緒にとんでいると思うので、良さそうです。

乾燥していると、保存もしやすいですし、お味噌汁とかに振りかけて、栄養補填の役割としても使いやすそうです。

おわりに

こんなに素晴らしい食品でありながら、酒粕は人気がないので、あまり研究されていません。

逆に言えば、まだまだ未知の健康効果がたくさんあるのだろうと予想されます。

“可能性の塊”「酒粕」を皆で食べましょう!

参考文献

1) 食品成分データベース:https://fooddb.mext.go.jp/

2) 渡辺敏郎:日本醸造協会誌、107巻、P.282~291、(2012年)

3) 月桂冠総合研究所:https://www.gekkeikan.co.jp/RD/health/amazake02/

4) 北本勝ひこら:「発酵・醸造食品の最前線Ⅱ」、シーエムシー出版

タイトルとURLをコピーしました